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ハト豆ねっと


オモシロ たんけん倶楽部



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 日光御成道・鳩ケ谷宿夏の陣
  『地蔵院』
    
に行ってきました。



広報『かわぐち』6月号の表紙を飾った地蔵院のタブノキ。
樹齢600年といわれる巨樹が、7月末まで特別公開中。
地蔵院は、真言宗の古刹で小谷三志ゆかりの寺としても知られ、鳩ケ谷の歴史がいっぱい詰まった、とっておきのパワースポット!
7月4日・5日には<日光御成道・鳩ケ谷宿夏の陣>も開催され、参道では朝顔市やほうずき市など楽しいイベントがいっぱい!
あなたも浴衣を着て出かけてみませんか。


日光御成道の浦寺交差点にある地蔵院。
6月1日から7月31日まで「椨(タブノキ)」が特別公開されていると聞いて、おしゃべり記者も出かけてみました。
裏庭のうっそうとした木々や竹林の中にそびえたつタブノキ。市指定天然記念物です。
幹周りは約6メートル、高さは20メートルもあります。
「さすが、樹齢600年だけあってすごいね」
「なんか周りの空気も違って、神聖なパワーが貰える感じがするなあ〜」
それもそのはず、タブノキは運気が集まる木ともいわれているそうです。
「このタブノキは昔は染料にしていたんですよ」とボランティアの佐久間さん。
樹皮は染料、葉は線香、実はロウの原料や食用にもしたそうですから、お寺にとっては大切な木だったんですね。
タブノキは昔、この木が霊が宿る木とされていたことから、『霊(たま)の木』と呼ばれ、それが『たぶのき』に変化して、タブノキと言われるようになったそうです。
案内は、檀家さんなどボランティアの方たちが交替でされています。


「地蔵院には、県指定文化財の木造不動明王立像もあるのよ」
「埼玉県立博物館にあるって聞いてたけど、今は戻ってるの?」
「そうよ、貴重な寺宝だから大切に保管されてるんだって。2年後にはお堂を建てて、展示ができるようにするみたいよ」
「そうなんだ。そういえば川越の喜多院にある国宝の梵鐘も地蔵院にあったものなんでしょ」
「そうなのよ。梵鐘には『武蔵国足立郡鳩井郷筥崎山』の文字が刻んであって、新編武蔵風土記によれば、それは地蔵院のことなんだって。戦国時代に鳩ケ谷から川越に持ちだされたということらしいんだよね」
「へぇ〜、そんな歴史もあったんだね」
「だから、その時代にはすでに地蔵院は立派なお寺だったという証明でもあるわけよ」
「なるほど。ということは地蔵院は鎌倉時代以前からあったということなんだね」
この梵鐘、昭和3年(1928)に鳩ケ谷八景の一つにも選定されています。
(地蔵院の晩鐘)


墓地には社会教育家・小谷三志のお墓もあります。
「富士山が世界遺産に登録されたときに、小谷三志のことは、ハト豆ねっとでも取材したよね」(2013年10月号
「江戸時代、三志は女人禁制の富士山に高山たつさんという女性を男装させて、女性初登頂をさせた」
「そうそう、その時代に男女平等を唱えた人よ。二宮尊徳の先生ともいわれてるのよ」
「大きな石を2つ重ねただけのお墓は、一見の価値ありよね」


この他にもむかしばなしにもなっている「良縁地蔵」や明治時代にアメリカで活躍した池田月子さんの墓碑なども見ることができます。
「良縁地蔵」(縁切り地蔵)の話は、ハト豆ねっとの「はとがやのむかしばなし」でも紹介しました。
「そうそう、鳩ケ谷小学校開校の地もこの地蔵院なんだよ」
明治13年に現在の鳩ケ谷本町に移転するまで、鳩ケ谷の子どもたちはみんなここで勉強していたんですね。
境内には仏教美術館もあります。
毎週日曜日の午後に開館しているそうですが、7・8月はお休みだそうです。(入館無料)


ご当地ソング『女の御成道』誕生!

受付にいた住職の小室雄充さん(48歳)にお話を伺っているうちに、小谷三志の話をテーマにしたご当地ソングの話が聞けました。
なんと、女人禁制の富士山に初登頂した高山たつさんをモデルにした歌が誕生したんですって!
その名も『女の御成道』。もちろんれっきとした演歌です。
作詞は住職(ペンネームは浦寺椨雄)が手掛け、「ハーモニカの伝道師」として知られる浅見安二郎さん(62歳)が作曲。
歌はエミー矢島さんが唄うのだそうです。
レコーディングはこれからだそうですが、この演歌をきっかけに日光御成道を広く知って貰い、町おこしに繋げたいといいます。
「いいねえ〜」
「ご当地ソングといえば水森かおり。折角だから彼女が唄ってくれたらヒット間違いなしなんだけどなあ〜」
「そこまでいかなくても、女性初の富士山登頂をした高山たつにスポットがあたることで、三志の知名度もアップ!」
「なんか楽しくなってきたなあ〜」
「ヒットするといいね」


日光御成道・鳩ケ谷宿夏の陣

7月の4日(土)・5日(日)は地蔵院参道で日光御成道「鳩ケ谷夏の陣」が開催されます。
朝顔市にほうずき市、ベーゴマ、綿あめ、ソース焼きうどんなどのお店の他、本堂前ではマツケンサンバの振付師でお馴染みの真島茂樹さんも来場。
マツケンサンバならぬカワケンサンバで盛り上がります。
川口観光大使になった落語家の柳家かゑるさんやゆるキャラなど楽しいステージもあるそうですよ。
「新しい夏の風物詩になるかもね」
そうそう、浴衣を着て行くとタブノキで染めた手拭いのプレゼントもあるそうです。(先着100名)
日光御成道まつりで盛り上がった鳩ケ谷宿、今度は夏の陣にご当地ソング、
なんだか面白くなってきましたね。


☆『地蔵院』
住  所 川口市桜町5-5-39
電話番号 048-281-1347
交  通 バス停「桜町2丁目」下車すぐ。
地下鉄「新井宿駅」から徒歩10分




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